調査によると、三人のうち一人の割合の親が、子供達にお金の価値について教えるにあたって、電子購入がそれをより複雑化させている、と解答しています。
子供にとって、目に見えないものを理解するのは容易な事ではありません。デジタル上の商品購入では、目には見えないお金のやり取りがなされる為、電子マネーの価値を教えるのは確かに難しいことなのです。さらに掘り下げると、最近実施された研究の結果によって、対象にした子供達のおよそ3分の1(35%)が、電子購入物がどのように支払われているのかを理解していない事が分かりました。
また、この研究によって、子供が電子マネーに関して抱いている、最も一般的な神話が明らかとなりました;
• (5歳児の40%)カードを使えばATMからお金を幾らでも自由に引き出せる、と信じている。
• (6歳児の61%)タブレットやスマートフォンで映画を見るのは無料だと思っている。
• (5歳児の33%)ATMにカードを差し込むと、壁の後ろに誰かが居てお金を渡してくれていると思っている。
今後、デジタル上の出費と上手に付き合って行く為にも、お金に関するレッスンを取り入れるのが大切である事は明らかです。経験上、最も効果的な方法は、デジタル購入の際に子供達を参加させることです。
買い物をする際、子供を側に座らせる
自分用の買い物でなく、スマートフォンを使ってお子様のゲーム等を購入する際は、側に座らせて、まず、それが幾らの商品かを説明しましょう。例えば、そのゲームが5ドルだとして、お子様が毎週10ドルのお小遣いを貰っているとします。その際、ゲームがお小遣いの半分の価値であることを説明してください。場合によっては、そのお小遣い、または貯金箱からゲーム分の額を差し引いても良いでしょう。このような方法を用いることによって、電子マネーには現金や硬貨と同じような価値がある、ということを子供が学ぶことが出来ます。
日々の出来事を参考例として用いましょう
お子様がATMを利用する際よく同行するようであれば、”あなたが引き出しているそのお金は、私たち親の貯金で、本物の価値があるお金なんですよ、”と説明しましょう。こういった小さなレッスンは、電子マネーに対する理解力を時間をかけて築いていくのに役立ちます。
電子マネーに対する理解力を培う方法として、オーストラリア人の親御さん達が取り入れているその他の方法には以下のようなものが含まれます:
(親の25%)オンラインストア上で商品の価値を子供に見せて教える。
(親の17%)子供と一緒に普通預金講座を開く。
(親の16%)デジタル購入が出来るよう、子供にプリペイドカードを与える。
子供に電子マネーの価値を教える事は、全面的な金融リテラシー能力への鍵にもなります。また、スクールバンキングプログラムのように、生涯に渡る財テクスキルを教える、古くからの方法を続けるのも大切なことです。
伝統的なレッスンと電子マネーのレッスンは、縦列に働いて、互いを補完し合っていく必要があるでしょう。