保険をリンクさせることについて

ある調査によると、21歳から64歳までのオーストラリア人の約5分の1が、事故や怪我、末期の疾患などの医療事情によって働けなくなり苦しんでいるという現状が明らかになりました。

このような驚くべき統計結果にも関わらず、オーストラリアの家庭のほぼ95%が、そういった事態から身を守るのに十分なレベルの個人保険を持っておらず、スーパー内にあるデフォルトのカバーのみに頼って生活している、と言われています。

スーパーを通しての保険のカバーだけでは、ある種の保障がスーパーの構造内では禁じられていたりと制限がある為、充分ではありません。

みなさんは、生命保険(LIFE)、Any Occupationでの障害者保険(TPD)、そして所得補償保険(IP)の3つの保険にスーパーを通じて加入ができることをご存知ですか?

2014年7月に制定された法律により、トラウマ保険とOwn OccupationでのTPD、そしてAgreed ValueでのIPの補償がスーパー内で利用できなくなりました。この改定以降、SMSFを含む公的なスーパーファンドの受託者は、死亡、TPD、または65歳に達する等の理由で譲渡条件を満たさない限り、メンバーに対して保険商品を供給できなくなったのです。

このような制限に対処するかのように、自由自在に連動する(Flexi-linking)トラウマ保険やTPD保険、更には、所得に連動した(Income-linking)所得補償保険といった、新しいスタイルの保険が誕生しました。

Flexi-linking(フレキシー リンキング)とは?
トラウマ保険と、Own OccupationでのTPD保険の保障は、スーパー内にある生命保険とTPD保険の保障と”フレキシーリンク”します。そして、これは一つの契約としてみなされます。

Flexi-Linkingとは、スーパーのトラスティと、個人の両方で保険を所有する特有なやり方です。例えば、Any Occuption TPDや生命保険は、クレームした際、まずスーパーに対して支払いがなされます。スーパーで加入することができないOwn Occupation TPD やトラウマカバーは個人で所有し、クレームの際、直接個人へと支払われます。

Income-linking (インカム リンキング)とは?
Flexi-linking同様に、個人で持っている所得補償保険を、Income-linking構造を介してスーパー内にあるカバーとリンクすることができます。
リンクできることの利点:
•危機に対する補償や特定の怪我に対する給付金など、通常はスーパーを介してでは利用できない種類の保険にアクセスしながら、自身のスーパーファンドから大多数の保険の料金の積立てができる。
•Flexi-Linkされたトラウマ保険とOwn OccupationのTPD保険の保険料は通常、単独のそれと比べて割安である。
•2種類の契約料を払うよりも、一つにまとめて保険料を減らした支払いができる。
•通常、個人のキャッシュフローを通じて積み立てられた所得補償保険の料金の一部が免税対象になる。

伴うリスク:
•請求の際、Flexi-Linkedポリシーの下で支払われた給付金は、支払われた金額によってリンクされたカバーが減る。
(例:LIFEを400k、トラウマを100kでリンクした保険に加入していた場合:トラウマ保険の100kをクレームすると、LIFEからも同額の100Kが保険額から減らされる。但し、Life buy badkのオプションを付けていれば、LIFEの500kはそのまま維持できる。)
•Flexi-Linkedカバーの水準は、リンクされた生命保険の水準を上回ることはない。
•スーパー内にあるカバーが、保険料未払い等の理由によってキャンセルされた場合、リンクされた保険もキャンセルされる。
あなたがもし、保険料の心配がない保険をお探しであれば、こういった連動商品がふさわしいかもしれません。

詳しい情報に関しては、ファイナンシャルプランナーに是非ご相談ください。