スーパーアニュエーションは、私たちが抱える大きな資産の一つになるため、自分のスーパーがどのように投資されるかについて関心を持つことはとても大切なことです。どのスーパーファンドを選ぶか、その決断はあなたの定年期の所持金額に大きく影響してきます。言い換えれば、あなたの定年後のライフスタイルは、ファンド選びの結果によって変わってくるのです。
スーパーは、年金生活に備えて貯蓄する為に、最も節税効果が見込める方法の一つです。しかし、今日の益々複雑化してきたマーケット内では、実に多くの異なるスーパーファンドのオプションがあり、ファンドの内容はそれぞれ違います。
勤務先が、9.5%の決められた積み立て(=スーパーギャランティー:略してSG)をどこに拠出するか、その拠出先は私たち自身で決めることができます。ファンドによっては、退職金を増加させる為に税金対策を効果的に扱う会社もあれば、より広い投資選択を提案する中、保険のカバーを提供する会社もあります。
大切な最初の一歩、それは、スーパーファンド内のどんな利点と特徴が自分にとって大事か、を決めることです。あなたの個人的なニーズとファンドを上手にマッチさせることで、定年期の目標達成を助けます。じっくり考慮して、自身のファンドを強化させましょう。
多くの人々は、転職などの理由で数個のファンドを持っています。あなたのファイナンシャルアドバイザーが引き受ける最初の戦略の一つは多分、幾つかに散らばったファンドを一つにまとめるお手伝いになることでしょう。すっきり一つにまとめることで、複数のスーパーファンドを操作している管理手数料を減らすことができます。そうすれば、管理、資産配分、そして投資の実施もより簡単になります。
ファンドの種類
多くの人々は積立ファンドをしていますが、スーパーファンドには様々な種類があります。
積立ファンド
退職時のスーパーの残高額は、二つの主因によるものです:
•ファンドに支払われている金額
•コストが差し引かれた後の投資利益
積立ファンドでは、リスクを冒してファンドの投資実績から報酬を得ることができます。
セルフマネージド スーパーファンド(SMSFs)
もう一つのオプションは、スーパーファンドを自ら設立し、自分で管理することです。このオプションを選ぶと、あなたのファンドはオーストラリア税務局によって設定された全ての規制に従うことになります。
短略的に挙げると、以下のような基準が含まれます:
•ファンドの受託者になるー法律上の義務を実行する役割を必要とする。
•お金は、退職手当の提供のみに利用される。
•強固管理ー詳細な記録が保持され、あなたのファンドは定期的に監査される。
必要事項:
•価値をつけるため、一般的に推奨されている最低ベースのスーパー残高、およそ20万ドル。
•プロの会計、税務、監査及び法律顧問のサービスを利用して口座がきちんと管理されていること。
•スーパーファンドを実行する能力、時間、関心があること。加えて、ふさわしい生命保険の手配。
その他のSMSFについての情報は、当社の”セルフマネージド スーパーアニュエーション ファンド”のデータ表を参照ください。
確定給付型ファンド
確定給付型ファンドでは、退職時のスーパーの利点がファンドの規制によって確定されており、一般的に以下の項目によって成り立っています:
•ファンドに支払われてきた金額
•定年時点での収入レベル
•勤続年数
例えば、あなたの定年時の残高は、20年勤務後の最終給料額の4倍に値します。確定給付型のアカウントの注意点は、一度閉じられると元に戻せないことです。ですので、決定事項を下す前にファイナンシャルアドバイザーに相談し、確認することをお薦めします。
主な特徴と利点
自分にぴったりのスーパーファンドを選ぶためにも、各ファンドの特徴をきちんと考慮しておきましょう。
拠出の種類
考慮して頂きたいことで大切なのは、ファンドへのお金の預け方です。貯蓄を増やす為に利用するか、タックスの支払いを減らす為か、、、預け方が戦略法の選択に影響してきます。例えば、あなたのファンドが配偶者の拠出を受け入れていなければ、政府が戦略用に提供している税制優遇処置の利用ができないかもしれません。あなたのファンドが下記の拠出タイプを受け入れているかどうか、確認してみましょう:
•会社からの義務付けられた拠出(手当または積み立て(SG))
•配偶者の拠出
•政府のスーパー共同拠出
•配偶者との分割拠出
•個人的拠出(自営含む)
•サラリーサクリファイス拠出
保険
スーパーファンド内で保険を利用するのは賢い選択です。大手ファンドはグループ単位で多数のメンバーをカバーしているため、低い保険料を提供することができます。他の利点としては、税引後の所得の代わりに、スーパーファンドを通して保険を支払うと、通常スーパー以外で税控除が可能な唯一の保険が所得保障保険であるのに対し、全ての掛金が通常、税控除可能になります。
一般に利用できるタイプのカバーは、所得保障保険、総合保険、障害者保険、そして生命保険があります。
スーパーファンド内の保険を取り出す際の考慮点:
特徴:スーパーファンドの特徴は、各プロバイダーによって大きく異なります。各ファンドの特徴として、利用可能なカバーのレベル、自動受理のレベル、異なる引受業務条件、請求可能条件が含まれています。
制限:各ファンドが提供するカバーに組み込まれている制限に対しても考慮が必要です。例えば、転職をすると保険のカバーをキープできなくなるかもしれません。スーパーを通して保険から支払われる給付金を受け取ることが難しい場合もあります。例え保険のポリシー上では給付支払いの対象だとしても、その利益はあなたのスーパーの口座内宛に支払われるかもしれません。ただ、スーパーファンドから給付金を受け取る為の条件は、死亡や永久的障害などですので、いずれかに満たしていなければ受け取ることはできません。
規制:パートタイムやカジュアルの仕事、危険に携わる業務、産休や年齢が参照されます。
費用:通常スーパーファンドは、雇用主が支払わない限り、あなたの口座に保険料を請求します。費用はプロバイダーによって様々です。ファイナンシャルアドバイザーは費用比較に詳しい情報を用意しています。
投資の選択
投資の選択は、柔軟性をもって個人の好みやニーズに合わせながら、時間をかけて変化させていくことができるようなスーパーの投資を行うためにも大切です。今あなたが下す決断が、定年期にアクセスできるファンドの資金に大きな影響を与えるのです。スーパーファンドは、リスクプロファイルと資産配分の必要性に合わせて、最低でも5つのオプションを用意しています。必要な選択レベルは、自身のポートフォリオ範囲内で操作できるレベルのものと、投資戦略によるものとがあります。ファンドによっては、デフォルトのポートフォリオ(モデルポートフォリオ、マルチミックス、又はマネージドアカウント)があるものや、200以上のマネージドファンドの選択を提供するもの、トップ300のオーストラリア証券取引所(ASX)の上場株券にアクセスできるものがあります。スーパーファンドの投資対象を評価する際のゴールは、自身のニーズを最も良く満たす為のポートフォリオを造れる自由を獲得することです。
投資パフォーマンス
投資の実施は大切なことですが、もし、1〜3年間だけの短期投資をお考えの場合は特に、過去のパフォーマンスは未来のパフォーマンスの指標にはなりません。スーパーファンド内の一部の投資はハイリスクで、短期間でハイリターンを提供できますが、これは長期間ではいつも適用されるものではない、という事に留意する必要があります。
ファンドを比較するには、基準として少なくとも5年間のパフォーマンス数値を考慮しなければなりません。一貫した目的、資産配分、同じ期間に渡って計算された製品を比較するのです。また、パフォーマンス上の数値も一貫して計算されるべきです。(例:タックスと手数料の支払い前後の数値)ファイナンシャルアドバイザーは、様々なスーパーファンドのパフォーマンスを比較するお手伝いを致します。
手数料および料金
スーパーファンドを選ぶ際の注意事項としてあと一つ、それは、あなたが支払う手数料がリタイア時の所持金額に影響を与える、という事実から、コストをきちんと比較することです。隠された手数料や計算しにくい料金などを見落とさないように、ファイナンシャルアドバイザーに相談されることをお勧めします。プロの力で、はっきりとした比較を提供してもらえます。以下にあるのは、スーパーファンドに適用される料金タイプの一例です:
• 管理手数料は、あなたのスーパーファンドの管理のための手数料です。この手数料は一般的に、一律ドル金額、或は口座残高のパーセンテージによってチャージされます。管理手数料には、実際の管理手数料に加えて受託手数料、対応企業手数料、及び費用回収料といった、いくつかの異なる料金が含まれています。
• 運用手数料は、あなたが投資している商品の運用を行うファンドマネージャーによって請求される料金です。運用手数料は、管理手数料の中に含まれているか、投資商品の価値によって考慮されたりします。
• 寄与/参加料とは、初期、または後でファンド内で、自分または代行者が築いた投資に課せられるものです。多くのスーパーファンドはこれを請求して料金をキープしますが、ファイナンシャルアドバイザーはあなたの代わりに交渉を行って、このような請求を抑えることができます。
• 解約手数料/罰金は、ファンドを解約、もしくは最短規定期間以内に終了する際にかかる費用です。
• パフォーマンス料は、標準規格よりも優れたパフォーマンスを施したファンドマネージャーによって請求される料金です。パフォーマンス料は、標準のマネージメント(運用)料金に加算されたものです。
• アドバイザーサービス料は、定期的にファイナンシャルアドバイザーと相談することによって加算される料金です。ファイナンシャルアドバイザーは、スーパーファンドから受領される全ての報酬を明らかにします。長期間、正しい選択を行っていく為にも、ファイナンシャルアドバイザーと共に取り組むことは大切なことです。それによって、スーパーの残高にも有益な結果が出ることでしょう。
•その他の費用には、ファンド内の投資の選択肢を修正する時に適用される投資先変更料が含まれます。投資オプションにエンターするのに支払う売買の費用に関していえば、投資を売る価格のほうが受け取る価格より多いです。
スーパーのサービス
スーパーファンドが提供しているサービスには、メンバー用のウェブサイトとクライアントサービスセンター、従業員のオンラインレポート、教育サービス、メンバー用ニュースレターが含まれています。オンラインレポートでは、アカウントの詳細を1日24時間、毎日表示できるようになっています。ウェブサイトでは、以下のような情報を提供しています:
•現在の残高
•投資商品全ての現状況
•保険カバー情報
•全投資物の統合資産配分
•基本的な投資と価値に関する情報
•全取引の詳細と口座への手数料
その他の戦略
スーパーの中で立てられるその他の戦略は以下を含みます:
•死亡保険金の指名(拘束/非拘束)
•ファンドマネージャーの透明性
•自動リバランス
•普通貯金や引き出し用の特定ファンドの指名
•抗損害支払
ファイナンシャルアドバイザーは、これらの戦略法に加え、更に多くの様々な情報を提供致します。
ライフステージ
理想的なスーパーファンドは、就業期から定年期へと移行するあなたと共に変化できる柔軟性を持っています。あなたが選んだファンドは、蓄積の段階から年金の段階へ、楽に移行しやすいものでなければなりません。更には、プレ退職年金や口座ベースのペンションを含む、余分な料金がかからない、様々な収入源を供給できるものでなくてはなりません。
アドバイス
複雑化したスーパーアニュエーションの環境の中、ファイナンシャルアドバイザーの力を借りることは正しい決断です。ファンドの幾つかには、柔軟な条件を通してアドバイス料が払いやすくなっているものがあります。例えば、ファンド選びに関する最初のアドバイスには、スーパーのロールオーバーから一回限りの料金として支払われることでしょう。継続的なアドバイスには、口座から毎月料金を差し引く状態のファンドになっている必要があります。これはどういうことかと言うと、外部のお金を利用しなくても、あなたが利用しているスーパーファンド内からアドバイス料を支払うことができる、ということです。
更に詳しい情報に関しては、あなたのファイナンシャルアドバイザーまでご相談ください。