世代によって人生や生き方は違ってくる ー これは、全世代の人々が思うことであり、確かにその通りだと思います。
将来について考えるとき、若い世代の人々は、自分にはまだまだ時間があるから、と楽観的です。30代半ば、もしくは40代前半の方々にとっては、定年はあと数十年も先の話ですから。でも、もし政府によって退職年齢が大幅に変更されることになったとしたら、、、?
年月や、有意義に過ごせる時間というものは、あっと言う間に過ぎて行くものです。例えば、ジェネレーションX(X世代:60〜70年代生まれ)前半の人々は現在、定年まであと僅か、という段階に差しかかっています。
今変わらなきゃ、という気持ちが芽生えたら、明日から変われるプランを立てましょう。
まずは、あなたのご祖父母様の人生について考えてみてください。
おじいさま、おばあさまがお仕事をされていた頃、そして定年後の生活はいかがなものですか?
ご祖父母様が共に80代である、と想定しましょう。おじいさまは10代から働き始めて、ほとんどの勤務人生を一つの会社で過ごし、55歳で定年を迎えました。おばあさまはもしかして、おじいさまに比べるとお給料が少なかったかもしれません。お二人の人生は、教育、仕事、そしてレジャー、大きく分けてこの3つの段階に区分されます。多分、定年を迎える時期まで、退職後の人生については想像もしていなかったかもしれません。現在もまだまだお元気で、貯蓄で生計を立て、老齢年金を頼りに質素な生活を送っています。
次に、あなたのご両親の人生について考えてみましょう。
お父様、お母様がお仕事をされている頃(現在)、そして、ご両親の定年後の生活はどんなものになるでしょう?
ご両親が共に60代のベビーブーム世代である、と想定します。教育レベルも昔に比べて遥かに向上した時代に学生生活を送り、お母様のほうは産休や育児休暇で一時期職場を離れる事もありましたが、基本的に共働きです。そして、二人には小額ですがスーパーの積立てがあります。
ご両親の人生も、ご祖父母様同様に3つの段階に区分されます。就業後も勉強し続け、数社で働き、若い頃には想像しなかったであろうキャリアにも就くことが出来ました。
定年に関して二人で長い間話し合ってきたつもりですが、今、実際にその時期が近づいてくるにつれて不安を感じるようになりました。自由や刺激のある生活、そして請求書の支払いも十分にできる生活を求めて、パートタイム業務へと移行しようかと考える事もあります。実際は、子供達も成人して住宅ローンも払い終え、生活費があまりかからなくなりました。
旅行や趣味に費やせる時間があればどんなに素敵でしょう。二人とも健康ですし、ご祖父母様の年齢まで長生きされるとすれば、あと20年か25年はレジャーを楽しめる、ということになります。あなたのご両親には、その歳まで人生を楽しめる金銭的な余裕があるでしょうか?
そして、あなた自身の人生について。
ご両親の時代とは違い、あなた自身、そしてあなたのご兄弟も、一つの企業や一つのキャリアだけに納まることはきっと無いでしょう。バランスの取れた人生と仕事は、旅行休暇を取ったりボランティアをしたり、新しい冒険を試しみるよりもずっと大切なものです。多芸多才であるが故に、新しいキャリアを目指してトレーニングや勉強を再開する事もあるでしょう。あなたの人生には、教育、仕事、レジャー面において数々の切れ目があって、昔の人に比べてずっと健康である為、長期の労働も問題にはならないでしょう。
では、収入が無くなった状態で、20年、30年を過ごすことについてはどう考えていますか? ー これは、どの年齢の人々でもハッとさせられる質問です。
どう変わるか
多くの社会派コメンテーターは、X世代の人々が二つの世代、いわゆるベビーブーム世代とY世代の中間に挟まれている、と分類しています。だからといって薄れた存在になる必要はありません。若いうちから、退職後の生活のコントロールができる第一世代となってください。リタイアに向けた貯蓄を必要なだけ増やせるよう、様々な戦略法について、私たちと話し合ってみませんか?
自分をどう変えていくか、ファイナンシャルプランナーにご相談ください。