SMSFを使って不動産投資する利点について

SMSF(Self Managed Super Fund)を使って不動産購入をすると、いくつかの利点があります。

節税
定年退職をするまでに、SMSF内で不動産を購入、維持した後にファンドからペンションを受け取り始める場合、ファンドがその不動産を売ると、通常その取引は資産売却益税(CGT=キャピタルゲインタックス)からの免除というメリットがあります。また、ご自身が年金を受け取っている間にファンドが受け取るいかなる所得(家賃など)も免税対象となります。

ペンションを受け取り始める前のスーパーアニュエーションの中では、家賃収入への税金は最高でも15%しかかかりません。そして、もしファンドが不動産を最低一年保持していれば、その不動産を売る場合、売り上げに対して最高でも10%のキャピタルゲイン税を払うだけです。

対照的に、もしご自身の名義で同じ不動産を購入しようとした場合、賃貸収入に対し、あなた個人の税率(最高47%)が課されることになります。この税率は、不動産を売った時の利益にも当てはまります。(不動産を1年以上保持されている場合は、50%の ディスカウントがあります)。

自分名義の不動産を手に入れるのは難しいかもしれません、が、あなたと家族が貯めたスーパーを纏めれば十分な金額があるかもしれません。スーパーを使っての不動産購入は、あなたが投資不動産を所有する、もしくは自身のビジネス用の物件を所有する、という目標を達成するのには好都合な方法でしょう。
企業経営者にとっての利点
ご自身のスーパーファンドを使って業務用施設(事務所など)を所有し、それを自分の事業にリースする場合、SMSFに支払う家賃は、ビジネスの経費となり税金控除対象となります。現在、CC(コンセッショナルコントリビューション)は3万から3万5千ドルという比較的低い限度額が設定されています。なので、自分のスーパーにさらに家賃を払う、というやり方は、積立て限度額を超える事なく定年後の貯蓄を増やすには素晴らしい方法です。
財産保護
スーパーファンドで保有している資産(不動産含む)は通常、破産における債権者から保護されています。しかしながら、SMSFを介して不動産投資をする決定を下す前に、以下に挙げる点についての考慮が必要になります:

投資 - いかなる不動産投資も、最初に決めた自分のSMSFの投資戦略に沿わなければなりません。

分散化 - 不動産は、一般に大きなパーセンテージを占めることが多いので、他の資産クラスへの分散化が難しくなる可能性があります。

換金性(リクイディティ)- 不動産の性質として、すぐに現金化することが難しいので、必要な経費や個人へのペンションの支払いなどの義務を果たすために十分な現金やすぐに現金化できる投資もしておく必要があります。

スーパーを使っての不動産購入が、あなたの状況に相応しいかどうか、ファイナンシャルプランナーにご相談下さい。