グロリアさんの場合

エステートプランニング

インピュテーションボンド

グロリアさんについて:

70代の未亡人。2歳から14歳までの5人の孫達の為に、50万ドル残してあげたいと希望している。高額納税者である彼女は、その時点で自身が生存しているしていないに関わらず、孫達がそれぞれ25歳に達した時にまとまった金額を受け取れるよう、税効率の良い投資先を探していました。

すでに遺言として残してある他の財産のアレンジメントとは別に、孫達への投資はなるべくプライベートにすることを望んでいました。2人の子供達が疎遠になっているということもあり、孫達へのこのお金は遺産相続のごたごたに巻き込まれることのないようにしたかったからです。

グロリアさんの戦略法:

グロリアさんは、孫一人一人に対して10万ドルのインピュテーションボンドを設立しました。各ボンドは、相続人が25歳になった時、自動的に相続されるようになっています。彼女の孫達にはそれぞれ、彼女が亡くなった際に受けとる権利も与えられました。

グロリアさんは、孫達がそれぞれの相続日を迎える迄、ボンドの全権限を持ち、コントロールしています。ボンドは課税所得や収益を配分しないので、蓄積段階の間はタックスリターンやキャピタルゲインタックスのレポーティングも免除されるのです。

戦略結果:

グロリアさんは現在、子供と孫達と共に幸せに暮らしています。ボンドからの引き出しや投資の切り替え、財産を授ける年齢を調整したり、と、様々な詳細の変更が出来る権限を多いに活用しています。

グロリアさんの言葉:

「ボンドは愛する者に財産を託せる、素晴らしい投資方法です。孫達には受け継いだ際にボンドを継続するか、一部分を免税で引き出すか、選択の自由があります。このボンドは他の資産とは別枠で扱われるので、手配の際、私の意思の通りに配分され、他財産の受益者による法的な争いに絡まれる心配がありません。」