所得補償保険 Income protection

病気や事故に遭って仕事ができなくなった時、誰があなたの金銭面の面倒を見てくれるのでしょう? 健康保険は、医療費の一部をカバーする事は出来ても、家賃やローン、生活費などはカバーしてくれません。

我々の多くは、家や家財道具に火災、盗難、災害による損害保険をかける事に躊躇はしません。なぜなら家は一番大きな資産なのですから・・・。

でもこれは間違いです。

一般の人々は、一生の内に約2億5000万ドル、(一般的な住宅の平均価以上の額)を稼ぐだろうと言われています。そして、大勢の所得者は、最大の資産である、自身の”収入収益力”には保険をかけていません。家、車、食料、衣類、子供の教育費・・・、これらは全てあなたの所得を頼りにしています。それ故に、病気や怪我によって労働が不可能になった為に収入を失った大勢の人達は、深刻な財政困難に陥ってしまいます。ライフスタイルにどんな影響が出てくるのかを考えると、この保険を見落とすことはできないのです。

所得補償保険
これ(”給与継続”としても知られる)は、病気や怪我等の理由で働けなくなった際に、規則的な収入を供給できるようにデザインされたものです。一般的に、所得補償保険は、事前に決定され合意された補償期間までは、無能力期間と判断して定額所得を支給します。この際の金額は、当人の所得額の75%まで、と決まっています。

考慮する点
• 待機期間が短く補償支払い期間が長い程、保険の費用は更にかかります。
• 所得補償保険は、病気や怪我で働けなくなった時、利息払い目的として、投資の借り入れ(ギアリング)時にも利用できます。
• 保険のカバー内容は、必要性にきちんと応じていなくてはなりません。充分でないものだと、後々深刻な問題が発生してくるでしょう。

労働補償について
労働補償は、就業時間内に起きた怪我や事故か、雇用側(仕事)が原因の病気をカバーするものです。病気や怪我がこの労働補償でカバーされると、その補償は、違う州の規則下で制限されるのでご注意ください。

請求書だけではありません
”所得を守る事”と言われると、私たちは、住宅ローンの支払いや、食料をいつもテーブルの上に置ける、といった能力を考えがちですが、それ以上に守るものがある、という事実を忘れがちです。あなたの所得は、毎度の請求書にだけでなく、あなたの将来、そして、どのように未来を楽しむか、にも関わってくるのです。

医療費に関しては、他の保険のポリシーで補えるかもしれませんが、所得補償保険は、家や車のローンへの利用が可能です。所得補償保険は、あなたが回復して仕事復帰しようとしている間に、家財や家を失う事が無いよう、あなたと家族を守ってくれます。

更に、もし一生あなたの職種に携われなくなるような障害を負った場合、所得補償保険のポリシーによっては、退職年齢に達するまでの期間、支給し続けてくれるものもあります。(注:個人のポリシーによって支払い期間は変わってきます。ポリシーによっては、病状が起こった後、1年かそこらしか支払われないものもあるので、申請前に、各所得保保障保険のポリシーをしっかりと見比べておくことが大切です。)

所得補償保険は、収入の全てを支払ってくれる訳ではありませんが、あなたのパートナーが、足りない額を補う為に他の仕事を始めなければならない、という状態にはならないだけの、充分な金額が支給されることでしょう。それどころか、できるだけ早く回復できるよう、パートナーが家にいてあなたの面倒をみることも充分にできる余裕があることでしょう。

価値のある未来へ
所得補償保険料の支払いは通常、税控除扱いです。よって、この保険を手頃な価格にしてくれます。
必要性に応じて、待機期間を選ぶ事ができます。銀行にお金があって出費管理ができる状態であれば、給付が始まる前に長期待機期間を選ぶ事で、保険料を減らす事ができます。

給付期間のほうも、必要に応じたものを選べます。65歳や70歳までの退職年齢に達する迄、収入を補う事もできます。もしくは、子供の教育費やホームローンなど、負債が一番多い期間をカバーするよう、5年間など短い期間の設定を選ぶこともできます。
インフレに合わせてカバーを増やすことができるものも含めて、幅広い補償のオプションから、自分にぴったりのものを選ぶ事ができるのです。

幾らあれば安心なのでしょう?
ファイナンシャルアドバイザーは、必要なものが何であるかを知る為に、あなたの将来について以下のような質問をするでしょう:
• あなたと家族の将来は、どんなふうに見えていますか?
• 将来を守る為にどのような計画を練っていますか?
• 子供を大学に行かせる、休暇を取る、投資資産の購入などの計画をお持ちですか?
• 毎月、家族の生活費はどのくらいかかっていますか? (支払い請求額、家のローン、子供のアクティビティ等)
• 必要な時、楽にアクセスができる貯蓄はありますか?

一度、家族の将来や養う費用と目標を思い描けば、それらをカバーする保険がいかに大切であるかが分かることでしょう。